金メダルの永瀬貴規「僕の長所は気持ちで折れずに最後まで攻め抜く姿勢」 3度の延長戦粘り抜く

[ 2021年7月27日 19:39 ]

東京五輪第5日 柔道男子81キロ級 ( 2021年7月27日    日本武道館 )

激闘の決勝戦を終え、モルラエイ(右)と健闘を称えあう男子81キロ級の永瀬貴規 (AP)
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 柔道男子81キロ級の永瀬貴規(27=旭化成)が、決勝で初対戦のモルラエイ(モンゴル)を破り、自身初の金メダルを獲得した。日本勢の同階級では00年シドニー五輪の滝本誠以来となる頂点。また、日本男子としては、初日の60キロ級・高藤直寿(28=パーク24)に始まり、66キロ級・阿部一二三(23=パーク24)、73キロ級・大野将平(29=旭化成)に続く、4日連続の金メダル獲得となった。

 耐えた、粘った。2、3回戦と快勝で進んだ永瀬だったが、レッセル(ドイツ)との準々決勝は延長戦へもつれ込み、6分46秒の小外掛で決着。さらにカス(ベルギー)との準決勝も延長戦に突入し、6分48秒に背負い投げで決着するまで熱闘。体力を消耗したが、決勝でまたも延長戦に入った。それでも耐え抜き、1分43秒に足車で技ありを奪い、決着。とにかく踏ん張って金メダルを“手放さなかった”。

 試合後の第一声で永瀬は「オリンピックが無事に、たくさんの方の支援やサポートがあって開催することができて、感謝の気持ちでいっぱいです」と、まずは感謝の気持ちを表し、そのうえで「前回のリオ五輪で悔しい思いをして、それから5年間つらい時間の方が多かったですけど、このためにやってきてよかったなと思います」と感慨深げに話した。リオ五輪は銅メダル。今回は、それ以上に輝くメダルを手にして喜んだ。

 頂点までは、3試合連続の延長戦。体力を使い切ったが、それでも粘り、何とかチャンスが来るのを待った。「僕の長所は、気持ちで折れずに最後まで攻め抜く姿勢だと思っているので、今大会はそれがいかせてよかったと思います」。持ち味を発揮しての勝利だけに、喜びもひとしおだ。永瀬はインタビューの最後に、「自分一人では獲れなかった金メダルだと思うので、本当たくさんの方に支えられて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と、感謝の気持ちを改めて表現した。

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