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日馬 引退会見で“指導” 貴ノ岩に「礼儀と礼節」を持って

会見でうつむく日馬富士
Photo By スポニチ

 大相撲の横綱・日馬富士(33、本名・ダワーニャム・ビャンバドルジ=伊勢ケ浜部屋)が29日、日本相撲協会に引退届を提出し、同日午後、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)と福岡県太宰府市で会見した。10月25日夜から26日未明にかけて平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行したことが14日付本紙報道で表面化。事件の責任を取る形で17年間の土俵生活にピリオドを打つことになった。

 わずか1カ月前。先場所の覇者として、日馬富士が九州場所の番付発表会見に臨んだ建物は、すぐ近くにある。そのときの笑顔からは想像できない憔悴(しょうすい)した表情が、落差を物語っていた。

 太宰府天満宮内の一室で上限とされた15台のテレビカメラが並んだ。詰めかけた報道陣は150人以上。引退会見は、まず師匠の伊勢ケ浜親方が涙声で、引退届提出を報告。続いて第70代横綱が声を発した。

 「このたび、貴ノ岩関にケガを負わせたことに対し、横綱としての責任を感じ、本日をもって引退をさせていただきます」などと話し、その後、およそ25秒、師匠とともに頭を下げ続けた。

 公の場での発言は、事件が発覚した14日以来。そのとき、報道に関してポツリと「怖いな」とつぶやいた。その言葉が形となってしまった。引退会見では暴行に至った動機についても初めて報道陣の前で言及した。

 「先輩横綱として弟弟子が、礼儀と礼節がなってない、それを正して直して教えていくのは、先輩の義務だと思っています。弟弟子を思って叱った。彼を傷つけ、世間を騒がせてしまった。行き過ぎたことになってしまいました」

 背景に日馬富士なりの責任感、使命感があったと弁明。しかし、鳥取県警の聴取には「リモコンで殴った」と凶器の使用も認めている。本人も口にしている通り、行き過ぎた指導だったのは明らかだ。今後、貴ノ岩についてのコメントを求められると、「心から、礼儀と礼節を忘れず、ちゃんとした生き方をして、頑張っていただきたい」と語ったように、暴力自体への意識が希薄だったことも、うかがわせた。

 暴行翌日の10月26日に貴ノ岩が「謝りに来た」として、「新聞に出ることも分からなかった」と振り返った。つまり、これで事件は角界の中で収束すると考えていた。広く世間が知ることになり、初めて事の重大さに気づいたが、遅かった。

 一方で飲酒が一因との指摘には反論。「お酒を飲んで人を傷つけたり暴れたり、酒グセが悪いとか言われたことは今まで一度もない」と強調した。

 優勝9回。この1年、日馬富士の口から「力は神様から授かったもの。いつか神様に返さなければならない」と何度も聞いた。この日も「相撲を愛している」と力を込めた。それなのになぜ最高位に求められる品格を忘れたのか。一時代を築いた横綱が望まない形で、神様に力を返した。

 ◆日馬富士 公平(はるまふじ・こうへい)1984年4月14日、モンゴル・ゴビアルタイ生まれの33歳。16歳のときに伊勢ケ浜親方にスカウトされて入門。01年初場所で初土俵を踏んだ。04年春場所で新十両、同九州場所で新入幕。08年九州場所までは安馬のしこ名を使った。09年初場所で新大関となり同年夏場所で初優勝。12年九州場所から第70代横綱に昇進。幕内優勝は9回。右四つなどを得意とし、幕内では712勝を挙げた。家族はバトトール夫人と1男2女。1メートル87、137キロ。

[ 2017年11月30日 05:30 ]

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