やく氏「なぜ暴発したのか」、玉木氏は「問題を終わらせるな」

[ 2017年11月30日 05:30 ]

日馬富士富士引退

会見に臨んだ日馬富士
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 ▼漫画家やくみつる氏 日馬富士関は横綱審議委員会が「非常に厳しい処分が必要」としたことで、退路を断たれたと感じたのではないか。引退会見は、相撲界に後ろ足で砂をかけるような表現もなく、相撲愛も語っていて、無礼のないあいさつだったという印象だ。ただ、なぜ横綱が暴発してしまったのかがはっきりしていない。師匠の伊勢ケ浜親方や事態をこじらせたとされる貴乃花親方、日本相撲協会の八角理事長はどう責任を取るのか。協会の幹部人事にも影響するだろう。

 ▼スポーツ評論家・玉木正之氏 日馬富士関の引退はやむを得ない。ただ日本相撲協会はこれで問題を終わらせてはならない。危機管理委員会の調査を続け、問題の本質をつかみ、改善すべきだ。暴力体質を含め、力士も師匠も一般社会の常識を欠いたままなのが背景にあるように思える。モンゴル人力士が集まったあの夜の会合の是非も考えるべきだ。星の貸し借りという疑惑を指摘する人がおり、もしそうなら問題で相撲協会は踏み込んだ調査が必要。

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2017年11月30日のニュース