奥原 山口との大熱戦制し優勝「高レベルの日本人同士の試合見せたい」

[ 2017年6月26日 05:30 ]

バドミントンスーパーシリーズ(SS)オーストラリア・オープン最終日 ( 2017年6月25日    オーストラリア・シドニー )

女子シングルスで優勝した奥原希望(右)と準優勝の山口茜
Photo By 共同

 各種目の決勝が行われ、日本勢対決となった女子シングルスはリオデジャネイロ五輪銅メダルの奥原希望(日本ユニシス)が第3シードの山口茜(再春館製薬所)を2―1で破り、昨年の全英オープン以来通算4度目のSS優勝を成し遂げた。ダブルスの女子はリオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)、男子は園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が勝ち、SSで全5種目のうち日本勢初の3種目制覇を果たした。

 最後はネット付近からコート奥に押し込んだショットが決まると、奥原が満面の笑みを浮かべた。女子シングルス決勝は1時間超えの大熱戦。2歳下の山口に粘り勝ち「ケガの後、一歩一歩良くなってきた。とてもうれしい」。銅メダルに輝いたリオデジャネイロ五輪後に右肩故障に泣いたが、復活を告げるスーパーシリーズ制覇となった。

 この日地震があった故郷の長野県に向け「いいニュースを届けたかった。高いレベルの日本人同士の試合を見せたかった」という。山口の武器のスピードを封じるため、奥深くに高く返球するラリーを徹底。仕掛ける場面では前からネット際に落とす「ヘアピン」ショットがネットに当たって入って相手を崩し、最終ゲームは17―17から4連続得点と集中力の高さも見せた。「ケガから優勝まで戻って来られたことを自信にしたい。今の女子シングルスは誰が勝ってもおかしくない。(8月の)世界選手権で結果を出したい」と奥原はさらなる高みを見据えた。

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2017年6月26日のニュース