ウォリアーズ カー監督 “トランプ政策”強烈に批判「ショック ひどいアイディア」

[ 2017年1月30日 18:22 ]

トランプ政策を批判したNBAウォリアーズのカー監督(AP)
Photo By AP

 NBAでリーグ全体首位を走っているウォリアーズのスティーブ・カー監督(51)が29日、オレゴン州ポートランドでのトレイルブレイザーズ戦終了後に“トランプ政策”を強烈に批判した。

 同監督は米国籍だがレバノン生まれ。アリゾナ大の1年だった18歳の時に、ベイルートにあるアメリカン大学の学長を務めていた父マルコム・カー氏がテロで殺害された悲しい経験を持っている。AP通信によればカー監督は「家族の1人がテロの犠牲になった人間としてこう言いたい。もしこの国(米国)にやってきた人を追放することによってテロと戦おうとするならそれは間違っている。そんなことをすれば逆に怒りとテロを助長するだけ」とコメント。イスラム教徒の多い指定7カ国の渡航者を一時入国禁止とする大統領令を「私はショックを受けた。これはひどいアイディアだ」とばっさり切り捨てた。

 NBAも困惑。入国禁止の対象となった国の中に2選手の出身国、スーダン(現・南スーダン)が入っているためで、カナダ・トロントに1チーム(ラプターズ)を抱えるリーグ事情があるために移動時の対応には細心の注意が必要になってきそうだ。

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2017年1月30日のニュース