大砂嵐が十両優勝!母国で入院中の父のため「勝つしかない」

[ 2016年3月26日 05:30 ]

大砂嵐が千代の国をはたき込み、十両優勝を決める

大相撲春場所13日目

(3月25日 エディオンアリーナ大阪)
 元幕内でエジプト出身の大砂嵐が千代の国をはたき込み、12勝1敗で十両優勝を決めた。出番前に錦木が4敗に後退し、勝てば優勝の一番でも「自分の相撲を取るだけ」と冷静だった。

 昨年九州場所で左膝痛を悪化させて途中休場し、今年初場所は全休。「早く幕内に戻りたい」と十両からの再出発で奮起した。母国にいる父が交通事故で入院中。いつも場所中は家族と連絡を取らないが、今場所は自身の取組動画を送信して勇気づけた。「勝つしかないと思っていた」と胸を張った。

 ▽十両優勝(12勝1敗)
 大砂嵐(おおすなあらし=本名アブデルラフマン・シャーラン)東筆頭、エジプト・ダカハレヤ県出身、大嶽部屋。アフリカ大陸から初の力士で12年春場所初土俵、13年九州場所で新入幕。昨年の九州場所で左膝を負傷して2場所連続休場し、十両に転落。得意は突き、押し。1メートル90、156キロ。24歳。

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2016年3月26日のニュース