藍 3年ぶり首位発進!今季最少67 パット好調“ミスなし”

[ 2016年3月26日 05:30 ]

第1ラウンド、10番でイーグルを決め喜ぶ宮里藍。5アンダーと好スタート

米女子ゴルフツアー起亜クラシック第1日

(3月24日 カリフォルニア州カールズバッド アビアラGC=6558ヤード、パー72)
 宮里藍(30=サントリー)が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの67をマークし、3年ぶりに首位発進した。朴仁妃(パク・インビ)(27=韓国)、ブリタニー・ラング(30=米国)、ジョディ・エワート(28=英国)も並んでいる。70で回った野村敏京(23=フリー)は14位、71の横峯さくら(30=エプソン)は26位、73の宮里美香(26=NTTぷらら)は56位。上原彩子(32=モスフードサービス)は77で118位と出遅れた。

 宮里が快調に滑り出した。1番で2・5メートルのパーパットを沈めた。「出だしからいいストロークで真ん中から入ってくれた。気持ち良くスタートできた」。2番では5メートルのフックラインをねじ込んでバーディー。4番は2メートルを決めてパーを拾い、5番では2・5メートルを入れてスコアを伸ばした。

 10番パー5では残り52ヤードの第3打を直接カップインさせてイーグル。「いいイメージが出ていた。でも入ったのはボーナス」と白い歯を見せた。

 67は今季最少スコア。首位発進は13年3月のRRドネリー・ファウンダーズ・カップ以来3年ぶりだ。今季はここまで5戦で50位が最高。不本意な成績が続いているが「ショットはずっと良かった」と言う。この日もティーショットがフェアウエーを外したのは1度だけ。懸案だったパットの調子が上向いたことが好スコアに結びついた。

 前週JTBCファウンダーズ・カップで今季初めて予選落ちした後、コーチらと話している中で「パターのロフト角(フェース面の傾き)が足りないと気づいた」。ロフト角を2度から4度に変更し今大会で投入した。これまで、インパクトの際にフェースがかぶり気味だったというが、2度寝かせたことでボールの転がりが良くなった。午前のスタートでグリーンの状態が良かったこともあり、合計27パットに収めた。ボギーなしのラウンドに「ほとんどミスはなかった」と手応えを口にした。

 12年7月のアーカンソー選手権以来となる米ツアー通算10勝目の期待も膨らむ。上位に入れば次週のメジャー初戦ANAインスピレーションに向けて弾みが付く。「過度な期待をすると裏目に出る。自分のハードルを上げすぎないことが今週は大きなテーマ」と気持ちを引き締めた。 

 ▼パターのロフト角 グリーン上のボールはわずかに芝に沈んでいるため最初から順回転を与えて転がすことは難しい。ボールを少し浮かせた方がいち早く順回転を与えて良い転がりで狙った方向に打つことができる。そのためパターには3度前後のロフト角が付いている。インパクトの瞬間のロフト角は3、4度が最適と言われるが、パッティングのフォームなどによって変わるためパターのロフト角を変更して調整する。

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