渡利 リオ代表「金目標に」レスリング女子75キロ級で悲願 

[ 2016年3月26日 05:30 ]

<女子レスリング75キロ代表発表>リオ五輪代表に決まり笑顔で歓喜する(左から)伊調馨、川井梨紗子、渡利璃穏、吉田沙保里、登坂 絵莉、土性沙羅

 「りお」がリオ切符を獲得した。日本レスリング協会は25日、リオデジャネイロ五輪女子75キロ級代表に渡利璃穏(りお、24=アイシンAW)を選出。渡利は20日までカザフスタンで行われた五輪アジア予選を制し、日本の出場枠を確保していた。

 この日は東京都北区の味の素ナショナルトレセンで左膝の故障で昨年の世界選手権を辞退した鈴木博恵(28=クリナップ)とのスパーリングを行い、内容でライバルを上回った。

 63キロ級から75キロ級に階級を上げた24歳は、この日の朝でも体重が71キロに届かなかった。前夜は眠れずに動きも硬かったが、「何が何でもリオに行きたいと思ってやってきた」と安ど感に浸り、「出るからにはメダル、その中でも金メダルが一番の目標」と力強く宣言した。

 女子6階級の代表は至学館大(旧中京女大)の学生、OGで独占。4連覇を目指す53キロ級の吉田沙保里(33=フリー)は「このメンバーでリオに行けると思ったらまた気合が入った」と闘志を高めていた。

 ◆渡利 璃穏(わたり・りお)14年仁川アジア大会63キロ級優勝。75キロ級に転向し、15年全日本選手権優勝。愛知・至学館高、至学館大出、アイシンAW。1メートル63。24歳。島根県出身。

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