日本グレコ陣、惨敗発進…3人でわずか1勝「これが現状」

[ 2015年9月9日 05:30 ]

男子グレコローマン75キロ級1回戦 ポーランド選手(右)に敗れた金久保

 レスリングの世界選手権第1日が7日、米ラスベガスでリオデジャネイロ五輪の出場枠を懸けて開幕した。男子グレコローマンの3階級が行われ、日本勢は3人でわずか1勝にとどまった。過去3大会はメダルを逃している日本グレコ陣。苦戦が予想されていた戦前の下馬評通り、五輪出場枠が与えられる5位以内にはほど遠い結果に終わった。

 西口茂樹グレコローマン強化委員長の苦しい表情が全てを物語っていた。「これが日本の現状。基礎からやり直すしかない」。予想されていたとはいえ、初日は厳しい結果が続いた。

 75キロ級の金久保は1回戦でポーランド選手に0―1で敗戦。10年大会で5位となった29歳は、主将としてチームに勢いを与えられず「ふがいない。立ち技でチャンスをつくれなかった」と肩を落とした。

 初出場組も世界の壁にはね返された。66キロ級の泉は1回戦を突破したが、2回戦でポーランド選手に逆転負け。「緊張せず雰囲気を楽しめたが、もっと上に行けたはず」と悔しがった。98キロ級の米平は初戦で世界王者アレクサンヤン(アルメニア)と対戦してテクニカルフォール負け。敗者復活1回戦でも敗れて「海外勢はパワーが違う。スタンドで全く前に出られなかった」と実力差を痛感していた。

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2015年9月9日のニュース