愛、リオ五輪“内定”で課題の体力強化へ“水泳トレ”挑戦

[ 2015年9月9日 05:30 ]

4度目の五輪代表に“内定”した卓球女子の福原

 愛が“水泳トレ”でメダルを目指す。卓球女子の福原愛(26=ANA)ら日本代表が8日、ワールドツアー3大会の日程を終え、羽田空港着の航空機で帰国した。9月発表の世界ランキングで6位となった福原は、16年リオデジャネイロ五輪シングルス代表に“内定”。課題に挙げた体力強化で世界一を狙う。

 金メダルロードへの一歩を踏み出す。9月発表の世界ランキングで福原は6位。日本人上位2人に入っており、日本協会の基準によって来年4月の五輪アジア予選代表に内定した。「やっとスタートラインに立てた。もっとハッピーな感じで帰ってくるかなと思っていたけど、気が引き締まった」。アジア予選で出場権を逃しても、5月の世界ランクで大陸別敗者から上位22人に出場権が回ってくるため4大会連続4度目の五輪は確実な状況だ。

 満を持して、体力トレーニングを解禁する。3週連続での大会となった今遠征では2位、1位、4強と3大会全て最終日まで勝ち残ったが「体力が切れて集中力も切れてしまった。体力面の課題が浮き彫りになった」と反省。体力向上に向けて「リオまでに泳ごうと思う」と“水泳トレ”に挑むことを明言した。

 福原は14年に左足の疲労骨折、さらに腰痛とケガとも闘ってきた。馬場美香コーチと話し合い、五輪出場権確保までは練習方針を大きく変えず、体に負担の掛かるランニングなども極力抑えてきた。今回、五輪が確実になったことで「まずは負担の掛からないものからやってみようかな」と水泳に着目。足への負担を掛けずに心肺機能を高め、体力強化ができることから、さまざまなアスリートが取り組んでいる。五輪本番ではシングルスで最大7試合を戦う必要がある。4試合が必要な団体戦では1試合で複数の試合をこなすケースもあり、体力は重要な要素。まずは「歩くところからスタートすると思う」と新トレーニングに声を弾ませた。

 日本代表では最年長の“お姉さん”になる。「もっとしっかりしないといけない。団体戦もあるので、チームをまとめることができたらいい」。4度目の五輪。「銀メダル以上を目指していきたい」。まずは水の中からスタートする。

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2015年9月9日のニュース