奈良県警 天理大柔道部暴行で任意聴取へ

[ 2013年9月5日 10:29 ]

 天理大柔道部(奈良県天理市)の暴行問題で、奈良県警は5日までに、暴行に加わった4年生男子部員や被害者の1年生らから任意で事情聴取する方針を決めた。聴取を踏まえ、暴行や傷害容疑に当たるかを検討する。

 全日本柔道連盟(全柔連)は5日、東京都文京区の講道館で藤猪省太部長らに聞き取り調査を行った。

 天理大によると、5月中旬、4年生部員4人が「決められた時間外に水を飲んだ」として1年生部員十数人を平手打ちし、うち1人の鼓膜が破れた。この部員は6月にも木刀で尻をたたかれ、さらに「練習を休みたい」と訴えた7月にも平手打ちされた。

 7月10日に退部を申し出て大学は暴行を把握。藤猪部長と4年生4人はこの部員に謝罪したが、全柔連には報告していなかった。

 県警によると、現段階で告訴や告発はないという。

 天理大によると、世界選手権(リオデジャネイロ)男子73キロ級で金メダルを獲得した天理大主将の大野将平選手も暴行現場にいたが、手は出していなかった。

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2013年9月5日のニュース