松山 米シード権チャンス広がる 今季最終戦に推薦出場

[ 2013年8月7日 06:00 ]

練習ラウンドでトム・ワトソン(右)のショットを見つめる松山

 来季の米ツアーでシード権獲得を目指す男子ゴルフの松山英樹(21=東北福祉大)は6日、海外メジャー最終戦の全米プロ選手権(8日開幕)の会場、米ニューヨーク州オークヒルCCで練習ラウンドを行った。前日には15日開幕の今季最終戦、ウィンダム選手権(米ノースカロライナ州)に主催者推薦で出場することが決定。1試合増えたことで、シード権獲得へのチャンスも広がった。

 世界の舞台でも人気者だ。6日の練習ラウンド。松山は先週、「(全米プロは)オレがサポートしてやる」と同じダンロップと契約するG・フェルナンデスカスタノ(スペイン)に勧誘を受けた。早速、この日は一緒に回ることになったが、そこに大ベテランのT・ワトソン(米国)が飛び入りで加わった。世界のライバルから注目かつ評価されつつある日本の怪物は、「予選通過しないと賞金も入ってこない。まずは予選通過して、そこから上位を目指したい」と気を引き締め、今年の男子メジャー最終戦に備えた。

 5日には松山陣営に吉報が届いた。阿部監督によると、メジャー2試合連続でベスト10などの実績が認められ、先週のブリヂストン招待の期間中にウィンダム選手権の主催者から出場オファーが届いたという。4日にオハイオ州から空路、ニューヨーク州入りした松山は試合会場で情報を聞かされると、「決まったんですか!?うれしいですね」と表情を緩ませた。会場入り後はショットの練習を中心に行い「(スイングで)上半身と下半身の動きがバラバラになっていた」と不調だった原因も判明。加瀬秀樹からは、目標に対して左に向いていたアドレスを平行に構えるようにアドバイスされた。

 ブリヂストン招待を21位タイで終え、賞金8万1167ドル(約800万円)を加えた今季獲得額は58万3074ドル(約5710万円)。現時点での賞金ランクはシードラインの125位相当だが、シードが確定しない場合は下部ツアーの入れ替え戦に出場するプランも抱いていた。それだけに、出場試合が増えたことでプレーに余裕も生まれてきそうだ。

 ≪関西OP欠場≫松山は22日開幕の日本ツアー、関西オープンを欠場することになった。ウィンダム選手権後は20日に帰国する予定で、シード権を獲得できなかった場合の下部ツアーの入れ替え戦出場に備えて24日にも再渡米するプランを練っている。阿部監督によると、29日開幕のバナH杯KBCオーガスタ(福岡・芥屋)や9月5日開幕のフジサンケイ・クラシック(山梨・富士桜CC)など今後の日本ツアーの出場も未定という。

続きを表示

2013年8月7日のニュース