さくら堅首2位と3打差 ノーボギーVも見えた

[ 2012年10月21日 06:00 ]

横峯さくらは18番ホール、バンカー脇のラフから2打目にのぞむ

女子ゴルフツアースポニチ主催マスターズGCレディース第2日

(10月20日 兵庫県三木市 マスターズゴルフ倶楽部=6458ヤード、パー72)
 以前は当たり前だったことが今季は当たり前じゃない。最終日最終組、3打差の単独首位。優勝に向けた絶好のポジションに、横峯はまだ少し違和感を覚えているようだった。「ショットはまだ良かったり、悪かったり。3打差はあってないようなもの。優勝できたらそれに越したことはないけど…」と首をかしげながら淡々と語った。

 1番をバーディーで滑り出すと、6番では難しいスライスラインをねじ込むなど、5バーディーを積み上げた。ただし、強気になりきれない現状で、横峯の救いになったのは派手なバーディーよりも、むしろしぶとく拾ったパーだった。

 「あそこでボギーか、パーかで展開が違ってきたと思う」。前半で3つスコアを伸ばした後の10番パー4。2打目で横峯の嫌う左につかまるボールが出た。グリーン左に外し、「木の根が邪魔になる」ようなライからのアプローチは4メートルの距離を残した。ただし、これを決めたことで、後半に向けた流れをつくることができた。

 賞金女王になった09年は68・9%で1位だったリカバリー率は、今大会前までで66・7%の7位。ショットの不調を小技でも補うことができずにいたが、この2日間は1つのボギーも叩いていない。3日間ボギーなしは07年ゴルフ5レディースで達成しているが、この時は飯島茜とのプレーオフに敗れて優勝を逃している。横峯がこのままノーボギーで逃げ切れば、ツアー史上6人目のノーボギーV達成にもなる。

 「優勝したい気持ちは“凄く”強い」。最終日への抱負を語った横峯は「凄く」の部分に力を込めた。「一打一打を丁寧に頑張って、その後に結果がついてきたらうれしい」。今季最大のビッグチャンス。昨年6月のリゾートトラスト・レディース以来1年4カ月ぶりとなる通算15勝目は手の届くところにある。

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2012年10月21日のニュース