小塚が逆転V 日本人選手表彰台独占

[ 2012年10月21日 12:41 ]

スケートアメリカ、表彰台独占の日本勢。(左から)2位の羽生結弦、優勝した小塚崇彦、3位の町田樹

フィギュアスケートGPシリーズ 第1戦スケートアメリカ第2日

(10月20日 米ワシントン州ケント)
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカの第2日目が20日シアトル近郊のケントで行われ、男子はショートプログラム(SP)で2位の小塚崇彦(23、トヨタ自動車)がフリーで166・12点をマークし、合計251・44点で逆転優勝。2季ぶりのGP通算4勝目を挙げた。
  
 小塚は冒頭の4回転トゥループを決めたが、2度目の4回転トゥループは両脚着氷となった。途中ジャンプで手をつく場面もあったが、終始流れに乗ったスケーティング見せ、最後の高速スピンでは、観客を沸かせ逆転優勝をつかんだ。小塚は「久しぶりに優勝の気持ちを味わえたのはプラスに働く」と言い「順位は意識していなかった。満足できる演技ではないが、あれだけ点数が出たのは自信になる」と喜んだ。

 SPで世界歴代最高の95・07点を叩き出した17歳の羽生結弦(宮城・東北高)は、序盤に4回転トゥループ、4回転サルコウを入れたが、いずれも転倒。途中でミスが続くと、疲労からか流れに乗ったスケートができず、最後は力を振り絞って演じきり148・67点。合計243・74点の2位だった。

 SP4位の町田樹(関大)は、4回転トゥループを試み転倒したが、表現力豊かな美しい演技を見せ、自己最高の154・17点をマーク。合計229・95点で3位で、GPシリーズ初の表彰台を決めた。
 
 ▽小塚 崇彦(こづか・たかひこ)06年世界ジュニア選手権優勝。GPシリーズは08年スケートアメリカで初勝利を挙げた。10年バンクーバー冬季五輪8位。初の全日本王者となって迎えた11年世界選手権は2位。父の嗣彦さんは68年グルノーブル冬季五輪代表、母の幸子さんはアイスダンスで全日本選手権準優勝。170センチ、62キロ。

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