サントリー小野沢 TL初の通算100トライに王手

[ 2012年10月21日 06:00 ]

後半、トライを決めるサントリー・小野沢

ラグビートップリーグ

(10月20日)
 各地で6試合が行われ、昨季優勝のサントリーは同準優勝のパナソニックを34―20で下して開幕からの連勝を7に伸ばし、首位を死守した。WTB小野沢宏時(34)は後半16分のトライで、トップリーグ(TL)初のリーグ戦通算100トライまであと1本に迫った。パナソニックはWTB山田章仁(27)が前半8分のトライでTL新記録の開幕7戦連続トライを達成したが、チームは早くも3敗目。神戸製鋼は無敗をキープし、東芝は1敗を守った。

 サントリーが挙げた圧巻のトライに、今季最多1万2556人の観客が沸いた。27―20で迎えた後半26分だ。自陣でターンオーバーからボールを奪い、湧き出るようなフォローで5分間もボールを継続。怒とうの34次攻撃でCTBニコラスがインゴールに飛び込んだ。

 大久保直弥監督(37)も「凄かった!」と興奮気味に振り返った。相手と接触して密集になってもボールをキープ。サントリーに公式戦5連敗となったパナソニックCTB霜村主将も「どんだけ止めても前に来るんで疲れた」。あまりの攻撃力に舌を巻いた。

 前節のトヨタ自動車戦は密集戦で12回もターンオーバーされて25―22と苦戦した。この試合はボール保持者への2人目の寄りを早くして密集戦で圧倒。リーグ通算100トライに王手の小野沢も「チームの成長を感じる」と修正能力の高さに自信を深めた。2連覇を狙う王者に死角はない。

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2012年10月21日のニュース