吉田、五輪&世界選手権見据え全日本欠場 11連覇消滅

[ 2012年10月21日 06:00 ]

講演会で生徒たちに出迎えられる吉田沙保里

 レスリング女子55キロ級の吉田沙保里(30=ALSOK)が全日本選手権(12月21~23日、東京)を欠場する意向であることが20日、分かった。

 02年の初優勝以来、欠場は初めて。吉田はロンドンで五輪3連覇を達成し、先月の世界選手権(カナダ)で10連覇。世界大会13連覇の偉業を達成していた。復帰は来春の全日本選抜選手権になる見込み。この日、都内で吉田とともに講演会を行った栄和人・日本協会女子強化委員長は「全日本にはエントリーもしないと思う。選抜から、ということになるんじゃないか」と話した。

 吉田が11連覇を視野に入れている来年の世界選手権(ハンガリー)の代表選考方法はまだ確定していないが、例年通りなら、全日本選手権を回避しても選抜で優勝し、全日本の優勝者とのプレーオフに勝てば代表入りできる。全日本選手権の連覇記録は「10」で途絶えることになるが、最近は吉田自身が「五輪や世界選手権という大きな舞台で勝てればいい」とも話しており、16年リオ五輪も見据えた休養となりそうだ。

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2012年10月21日のニュース