水谷が初V 五輪メダルへ「今大会のようにプレーできれば」

[ 2012年6月11日 06:00 ]

男子シングルスで初優勝し、両手を突き上げて喜ぶ水谷

 卓球の荻村杯ジャパンオープン最終日は10日、神戸総合運動公園体育館で行われ男子シングルスは世界ランキング7位でロンドン五輪代表の水谷隼(スヴェンソン)が決勝で同12位の呉尚垠(韓国)を4―2で下し、初優勝した。2年連続2位の水谷はサーブで主導権を握り、2―2から2ゲームを連取した。女子シングルスは昨年準優勝で同五輪代表の福原愛(ANA)が準決勝でシェン・ヤンフェイ(スペイン)に3―4で敗れた。シェンは決勝も勝って初制覇。女子ダブルスは藤井寛子、若宮三紗子組(日本生命)が韓国ペアにストレート勝ちし、2連覇を達成。男子ダブルスはキム・ミンソク、ソ・ヒュンドク組(韓国)が初優勝した。

 優勝を決めた水谷は右拳を握りしめて雄叫びを上げた。「苦しい状況で目の前の1本を取ることに集中できた」。第5ゲームは8―10と追い込まれたが、冷静に中盤までとは逆の下回転サーブに切り替えて逆襲。接戦をものにして3―2とすると、第6ゲームは圧倒して勝負を決めた。この優勝で、五輪では中国2選手に次ぐ世界ランク3番手となる見通し。準決勝まで中国勢と当たらない組み合わせとなる。水谷は「今大会のようにプレーできればメダルを獲れる」と自信をみなぎらせていた。

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2012年6月11日のニュース