エディー・ジャパン連覇消滅 FWに固執し2連敗

[ 2012年6月11日 06:00 ]

<日本・トンガ>後半、試合中に思わず立ち上がる日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチ

ラグビー パシフィック・ネーションズ杯 日本代表20―24トンガ代表

(6月10日 東京・秩父宮ラグビー場)
 第2節の2試合が行われ、世界ランク14位の日本代表は同9位のトンガ代表に20―24で敗れて2連敗となり、2連覇が消滅した。日本は後半残り10分で一人多い数的優位となったが、攻めきれずに昨年のW杯(18―31)の雪辱はならなかった。17日の最終戦(秩父宮)は初勝利を懸けて同10位のサモア代表と戦う。

 日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(52)は試合後、烈火のごとく選手を怒った。20―24の後半30分にトンガCTBケフが危険なプレーで10分間退場。だが、逆転のチャンスをものにできず「(人数が同じ)FWで攻めるのではなく相手より1人多いバックスにボールを回すべきだった」とFWに固執したことを悔やんだ。ロック大野は「勝てる試合を落とした」と振り返った。

 平均体重で約5キロ重いトンガに簡単にディフェンスラインを破られ、突破は阻まれた。指揮官は「ジャパンはアタックシェイプ、ボディーポジション、テクニックで相手のラインをクラッシュするべきだ。それができなければ(昨年のW杯のように)ニュージーランド人を10人呼ばなくてはならない。日本人を使って痛みを感じながら成長できる」とジョーンズHC。世界の強豪撃破にはまだ時間がかかりそうだ。

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2012年6月11日のニュース