五輪逃した日本男子バレー 新監督は中垣内コーチ有力

[ 2012年6月11日 06:00 ]

ロンドン五輪を逃しガックリの植田監督(左)ら日本選手

バレーボール男子ロンドン五輪世界最終予選兼アジア予選最終日 日本0―3イラン

(6月10日 東京体育館)
 日本男子バレーの2大会連続の五輪出場が消えた。05年に正式就任し8年目を迎えた植田辰哉監督(47)は現在行われているワールドリーグを最後に辞任することを示唆。後任には中垣内祐一コーチ(44)の昇格が有力視される。

 福沢の声が震えていた。「難しい試合だったけど、こういう試合でも、しっかりできるチームが五輪に行くんだと思った」。3月に右足首の手術を受けながら、この日チーム最多の24得点を挙げた清水は「4年間頑張ったつもりだったけど、残念です」と声を振り絞った。最終戦、0―3で終戦。失意がコートに影を落とした試合だった。

 第2試合でオーストラリアが中国にストレート勝ちし、アジア1位が確定。試合前にロンドン行きの可能性が消えた試合で、イランの強打を封じることができなかった。植田監督は「選手は成長したが、結果に結びつけられなかったのは私の責任」と選手をかばい、うつむいた。

 8年の長きにわたりチームを率いた指揮官は「ロンドンを一つの区切りと考えていた」とワールドリーグを最後に辞任する意向を示唆した。後任には、中垣内コーチの昇格が有力視される。日本協会の鳥羽賢二・男子強化委員長は「監督というより、協会の強化体制として刷新が必要だと思う。若手の台頭がないのは、現場というより協会としての問題」と危機感をあらわにした。

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2012年6月11日のニュース