直道7年ぶり美酒 シニアは初V ツアー通算33勝目

[ 2012年6月11日 06:00 ]

優勝カップをする尾崎直(右)と世志江夫人

男子ゴルフシニアツアー スターツ・シニア最終日

(6月10日 千葉県千葉市 平川カントリークラブ=6997ヤード、パー72)
 4打差の首位からスタートした尾崎直道(56=フリー)が7年ぶりのツアー優勝を飾った。出だしで連続ボギーを叩くなど不安定な一面ものぞかせたが、73で踏ん張り通算8アンダーで奥田靖己(52=フリー)を1打差で振り切った。05年5月のレギュラーツアー、中日クラウンズ以来となる優勝で、シニアツアーでは初勝利となった。

 ツアー通算33度目の勝利を手にした尾崎直は優勝スピーチでしみじみと言った。「人間って成長しない。成長しないから頑張るんだな」。相も変わらず優勝争いの中で「しびれた」。パットの距離感がまるで合わずに連続ボギー発進。5、6番の連続バーディーで息を吹き返したかに見えたが、11番のダブルボギーなど最後まであたふた。2位に4打差をつけた前夜も不安いっぱいで「優勝スピーチはそつなくしゃべれるか」とさまざまなことが頭をよぎり寝付けなかったという。

 06年から米シニアツアーに挑戦し、シードを失った今季から主戦場を日本へ。「これからも1試合1試合をあがくだけ」と久々の優勝にも賞金王や日本タイトルへの色気は見せず、静かに喜びをかみしめた。

 ▼2位・奥田靖己 言い訳になっちゃうけど、きょうは38度の熱があって体調が悪かった。でも、直道さんはいいプレーだったよ。(18番でバンカーから直接沈めてバーディー奪うも1打及ばず)

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2012年6月11日のニュース