古閑V絶望的…20日“現役最後”のラウンドに

[ 2011年11月20日 06:00 ]

<エリエールレディースOP 2日目>古閑美保はホールアウトし藤本麻子(左)と抱擁する

女子ゴルフツアー大王製紙エリエール・レディース第2日

(11月19日 香川県三豊市エリエールゴルフクラブ=6419ヤード、パー72)
 古閑美保(29=京セラミタ)が20日、“現役最後”のラウンドに臨む。71で回り、通算3アンダー、141で14位に順位は上げたものの、首位とは7打差。最終戦の出場権を得られる優勝は厳しくなった。通算10アンダーに伸ばした藤田幸希(25=TOSHIN)が首位に立った。
【第2R成績】

 雨によるコースコンディション不良で1時間36分の中断を挟む一日。集中しづらい状況にも古閑は「できる限りの力は出した」と満足げな表情を見せた。左手首痛の影響で全盛期に比べれば飛距離は10ヤードも落ちた。「みんなこんな天候でも伸ばしている。私はもう実力がないんだな」と苦笑いしながらも、16番パー4で2メートルにつけてバーディーを奪い、スコアを一つ伸ばして終えた。

 首位と7打差の14位で最終戦の出場権を得られる優勝は極めて厳しくなった。それでも最終日は1番からのスタートを確保。「最後は18番でホールアウトしたかった。目標の一つはクリアした」と話した。この日は前日から応援する父、祖父らに加えて母、妹夫婦、おいっ子も合流。20人近い親族が集結した。成績が下位でインスタートなら9番でのフィニッシュだったが、最後の瞬間は多くのギャラリー、関係者に見守られる。

 「18番では家族も待っているだろうし、最後はどう説明したらいいか分からない感情が出そう」。11年間の現役生活が幕を閉じようとしている。「今週は一つ一つのバーディーがうれしい。ベストのプレーで終わりたい」と万感の思いを込めて18ホールを回る。

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2011年11月20日のニュース