大関獲りの琴奨菊、豊ノ島に完敗「攻めないと…」

[ 2011年7月11日 06:00 ]

大相撲名古屋場所初日

(7月10日 愛知県体育館)
 大関獲りを狙う琴奨菊は、それまでの対戦成績が18勝4敗と相性がいいはずの豊ノ島に寄り切られ、痛恨の黒星スタートとなった。中学時代からのライバルに立ち合いで中に入られ、もろざしを許すと、抵抗らしい抵抗すらできなかった。

 この日は明徳義塾高時代の相撲部監督だった浜村敏之氏が応援に駆けつけていた。恩師の期待に応えられなかったショックもあり、支度部屋では目を閉じてしばらく無言。やがて絞り出すように「気持ち次第なんで。気持ちをつくり直していきます。攻めないと勝てないですね」と自らに言い聞かせるように話した。

 00年以降、大関獲りの場所で初日黒星から昇進を決めたのは05年九州場所の琴欧洲だけ。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「少し守りに入ったかな」と消極的な相撲に注文をつけた。まずは重圧との闘いに勝たなければならない。

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2011年7月11日のニュース