北朝鮮代表団が入国 五輪会合で特例措置

[ 2011年7月11日 22:22 ]

 東京で開かれるアジア・オリンピック評議会(OCA)総会に出席する北朝鮮オリンピック委員会代表団3人(団長=ソン・グァンホ副委員長・体育次官)が11日夜、北京から日本に入国した。張雄国際オリンピック委員会(IOC)委員は12日、ウィーンから日本に向かい、13日に代表団と合流する見通し。

 日本政府は対北朝鮮制裁措置で同国の国籍保有者の入国を原則禁止としているが、伴野豊外務副大臣は11日の記者会見で、特例措置として代表団3人に同日付で査証(ビザ)を発給したことを明らかにした。査証の有効期間は11日から15日まで。

 伴野氏は会見で、3人が日本滞在期間に参加できる公的活動について、14日に都内で開かれるOCA総会と関連会合に限られると強調。入国を認めた理由に関しては「特定国の出席を拒否すればOCA憲章に抵触し、国際的制裁を受けることもあり得る」と説明した。

 ただ、3人の名前と肩書については「さまざまな差し障りが出る」として明言を避けた。

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2011年7月11日のニュース