村上、大会新V2「このくらいの結果は残さないと」

[ 2011年7月11日 06:00 ]

男子やり投げ 83メートル27の自己新で2連覇を果たした村上幸史

陸上アジア選手権最終日

(7月10日 神戸ユニバー記念競技場)
 男子やり投げで村上幸史(31=スズキ浜松AC)が大会新記録となる83メートル27をマークし、連覇を達成。09年ベルリン大会に続く世界選手権のメダルへ向け、準備万端の状態であることをアピールした。女子短距離のエース福島千里(23=北海道ハイテクAC)は200メートルに続き400メートルリレーでも金メダルを獲得し、順当に2冠を達成。日本はリレー4種目すべてを制し、今大会の金メダルは11個となった。

 村上自身が「底力」と評した4投目は、大会記録82メートル75を大きく超えていった。83メートル27は昨年マークした83メートル15をも塗り替える自己ベスト。「どんな状況でも、このくらいの結果は残さないと」と平然と言い切った。

 1投目からやりが左に飛び、3投目でようやく80メートルを超えた。「試合の入り方としては良くなかった」。だが、選手が8人に絞られた直後の4投目で、体のひねり方を修正。「それでも、まだ(やりが)左にいった。2~3メートルは損したと思う」と反省を口にした。

 09年の世界選手権は銅メダル。昨年のアジア大会は日本選手団の主将を務め、優勝するなど、着実にステップを踏んでいる。2大会連続の表彰台なら、来年のロンドン五輪にも弾みがつく。村上は「これから85メートルを超えるイメージがどれだけつくれるか、だと思う」と充実の表情で話した。

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2011年7月11日のニュース