美姫、エキシビションで被災者へ“鎮魂曲”

[ 2011年5月1日 21:39 ]

エキシビションで演技する安藤美姫

 フィギュアスケートの世界選手権上位選手らによるエキシビションが1日、モスクワで行われ、4年ぶり2度目の世界女王に輝いた安藤美姫(トヨタ自動車)は、東日本大震災の被災者への思いを込めてモーツァルトのミサ曲「レクイエム(鎮魂曲)」で舞った。アンコールを求める観客の拍手に、涙する場面もあった。

 男子で銀メダルを獲得した小塚崇彦(トヨタ自動車)は試合さながらのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と高速回転のスピンで拍手を誘い、5位だった高橋大輔(関大大学院)は情感たっぷりに滑った。

 フィナーレは氷上に日の丸が映し出され、安藤ら日本の3選手が真っ先に登場して中央で踊るなど、震災に見舞われて当初の開催を返上せざるを得なかった日本に敬意を払う演出だった。

 女子の浅田真央(中京大)は6位に終わったため、出演しなかった。(共同)

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