逆転Vから一夜…美姫「特別な試合になった」

[ 2011年5月1日 20:38 ]

フィギュアスケートの世界選手権女子優勝から一夜明け、記者の質問に答える安藤美姫

 フィギュアスケートの世界選手権で2度目の金メダルに輝いた安藤美姫(トヨタ自動車)は競技から一夜明けた1日、日本が東日本大震災からの復興を目指す中で達成した快挙を「特別な思い入れがある試合になった。(初優勝した)2007年の時より大切になる」と、リラックスした表情で振り返った。

 震災の被災者を思いやり「スケートで元気が戻れば」との思いで臨んだ大会は、フリーでバンクーバー冬季五輪女王のキム・ヨナ(韓国)を逆転して頂点に立った。「調子が悪い中でも自分の演技ができて達成感がある。選手として成長し、第一歩を踏み出せた感じ」と笑顔で手応えを口にした。

 今季、6戦5勝と抜群の安定感を誇った要因を「(5位だった)五輪の後からスケートを心から楽しめるようになった。それが一番の理由」と説明した。

 今後はロシアでの慈善演技会や北米のアイスショーに出演する予定で、日本にはしばらく帰国しないという。(共同)

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2011年5月1日のニュース