カーワンジャパン 白星発進も「さびついていた」

[ 2011年5月1日 06:00 ]

ラグビーアジア5カ国対抗

(4月30日 香港フットボールクラブ)
 日本代表が今季初戦で香港代表を45―22で下した。WTBアリシ・トゥプアイレイ(30=キヤノン)の3トライなど7トライを奪ったが、大会ワーストタイの1試合3トライを喫した。W杯ニュージーランド大会(9月9日開幕)へ向けて不安を残すスタートとなった。第2戦は7日にタイ・バンコクでカザフスタン代表と対戦する。

 ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(46)は試合後に失望感を隠せなかった。昨年は14トライの猛攻で94―5と圧勝した香港に45―22。後半は3トライを奪われて14―19だった。指揮官は「(昨年11月以来の)久々の試合で選手はさびついていた。ブレークダウン(ボール争奪戦)で圧倒できなくてラックからうまくボールを出せなかった」とため息をついた。

 前半は日本らしい素早い攻撃から5トライで31―3と圧倒した。しかし、後半になると一変。香港の激しいプレッシャーで、ラックからのボール出しのテンポが乱れてしまった。フランカー菊谷主将は「自分たちがやろうとしたラックの強さを生かし切れなくて残念です。次の試合までに一度整理をして落ち着いて考えて、試合に臨みたいと思います」と話した。

 ≪「日本に勇気を」と喪章、黙とうも≫日本代表は東日本大震災の犠牲者を悼み、左腕に喪章を巻いてプレーした。キックオフ直前に会場全員で1分間の黙とうもささげた。フランカー菊谷主将は試合前に「被災地をはじめとする日本に勇気を与えたい」と話し、代表メンバー30人による激励のメッセージを書き込んだ日の丸も会場に掲げられていた。

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2011年5月1日のニュース