引退勧告の力士ら会合開く 臨時の評議員会で説明求める

[ 2011年4月2日 19:29 ]

 大相撲の八百長問題で、関与を認定された23人に日本相撲協会理事会が引退勧告などの厳罰を決めてから一夜明けた2日、役員以外の親方衆や処分を受けた力士らが会合を開き、話し合った。

 東京都江東区内には、八角親方(元横綱北勝海)ら、関与者を弟子に持つ7人を含む親方約20人が集まった。厳しい処分に不満を持つ親方もいるといい、3日に東京・両国国技館で開かれることになった臨時の評議員会で放駒理事長(元大関魁傑)らに説明を求める。役員以外の親方衆で構成する年寄会として何らかの提案をするかについて、代表して取材に応じた井筒親方(元関脇逆鉾)は「具体的にそういう話はない」と説明した。

 東京都墨田区の飲食店には、関与を否定して引退(親方には退職)勧告を受けた20人の大多数が集合。谷川親方(元小結海鵬)は「ご飯を食べて、励まし合いというか、話をした」と話した。

 実態解明に当たる特別調査委員会は、供述証拠を積み重ねて、関与を認定した。谷川親方らは処分不当で法的手段に訴える意向を示しているが、ある委員は「訴訟を起こせば、今以上の徹底的な調査が行われ、知られたくないことが明るみに出る可能性が十分ある。本気で裁判をするとは考えにくい」と話した。

 相撲協会は対象者に5日までに引退届を出すように求めている。応じなければ解雇など、より厳しい処分を下す方針。

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2011年4月2日のニュース