被災高校生にエネルギーもらった…穴井 復活の3連覇

[ 2011年4月2日 17:19 ]

男子100キロ級決勝で本郷光道(下)に一本勝ちし、優勝した穴井隆将
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柔道・全日本選抜体重別選手権第1日

(4月2日 福岡国際センター)
 不振に陥っていた男子100キロ級世界王者の穴井にとっては、自信を取り戻す3連覇になった。決勝は右足で相手を払い、鮮やかな一本勝ち。「うれしいのと同時にほっとした」と笑みをのぞかせた。

 ことしに入って海外の大会で2連敗。「心も体もバラバラ」で、日本男子の篠原監督からは練習に呼ばれない屈辱も味わった。その間、「足技を意識して練習に取り組んだ」ことが実り、「調子は戻った」と復活宣言も飛び出した。

 今大会前には東日本大震災の被災地、福島県の田村高の生徒が天理大に練習に来た。励ますつもりが逆に応援され、「胸が熱くなり、試合のエネルギーになった」としみじみ語った。

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2011年4月2日のニュース