強さ本物!ソデルリングが決勝進出

[ 2009年6月6日 06:00 ]

決勝進出を決めたロビン・ソデルリング

 全仏オープンテニス第13日は5日、ローランギャロスで行われ、男子シングルス4回戦で第1シードのラファエル・ナダル(23)を破ったロビン・ソデルリング(24)が、準決勝で第12シードのフェルナンド・ゴンサレス(28)をフルセットの末に撃破した。また4日の女子シングルス準決勝では第7シードのスベトラーナ・クズネツォワ(23)が第30シードのサマンサ・ストーサー(25)をフルセットの末に下し、3年ぶりの決勝進出。6日の決勝では、第1シードのディナラ・サフィナ(23)と対戦する。(パリ・山口奈緒美通信員)

 王者ナダルを倒した力は本物だった。世界ランク23位のソデルリングがクレー巧者ゴンサレスをフルセットで破った。
 1メートル91の長身から叩き込むサーブと、精度の高いストロークは4回戦のナダル戦のまま。フルセットまでもつれこんだが、勝利を焦るゴンサレスに対しソデルリングは最後まで冷静だった。最終セット。第4ゲームをブレークされていったんは1-4となったが、そこから怒とうの5ゲーム連取。3時間28分の勝利に両ひざを落とし、家族席にガッツポーズを振りかざした。
 スウェーデン人の決勝進出は00年の全仏準優勝者で現在、ソデルリングのコーチを務めるマグナス・ノーマン以来9年ぶり。「決勝はこれまででもっとも厳しい戦いになるだろう。でもとても楽しみだ」。くしくも当時のノーマンと同じ24歳。決戦の7日、恩師が果たせなかった夢を追う。

 ≪クズネツォワ初V王手≫クズネツォワが3年ぶりの決勝進出を決めた。格下ストーサーとの激戦を制し「これこそ私の仕事、私の情熱。きつかったけど楽しんだ」と笑顔を見せた。準々決勝と合わせ2日間で計5時間17分を戦ったが「決勝までに1日空くから大丈夫」。決勝で対戦するサフィナとの通算成績は5勝8敗だが、今季は前哨戦で1勝1敗。04年全米オープンの女王は「クレーコートでは互角ね」と対決を心待ちにしている様子だった。

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2009年6月6日のニュース