23歳の池田が単独首位に浮上/日本ツアー選手権

[ 2009年6月6日 17:06 ]

 UBS日本ツアー選手権宍戸ヒルズ第3日は6日、茨城県宍戸ヒルズCC(7280ヤード、パー71)で行われ、プロ初優勝を狙う23歳の池田勇太が6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算9アンダーの204で単独首位に浮上した。

 1打差の2位にI・J・ジャン(韓国)とデービッド・スメイル(ニュージーランド)、さらに1打差の4位に前日首位の五十嵐雄二と山下和宏の2人がつけた。
 石川遼は後半に大きく崩れ、4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73で通算3オーバーの40位に順位を下げた。

 初優勝に向け、ツアー参戦2年目の池田がトップで最終ラウンドに臨む。「逃げるのも面白い。気持ちいいじゃない?」。アマチュア時代、世界ジュニア選手権など多くのタイトルを取った若者は、ベテラン顔負けの不敵な笑みを浮かべた。
 狭いフェアウエー、傾斜に富んだグリーンを苦にしない。「難しいコースが好き。“どこでもどうぞ”じゃなく“点”で打っていく方が集中できる」と言うように、2、3番の連続バーディーを含めて6バーディーを奪った。18番でこの日唯一のボギーをたたいて「最後以外は満点。17番で上がっちゃえばよかった」と豪快に笑った。
 昨年10月のコカ・コーラ東海クラシックでは、首位タイで迎えた最終日の最終ホールで池に落とし、2位に終わった。「相当悔しかった」と振り返る一方、その経験で得たものは大きいようだ。優勝争いの重圧について「1回やれば、おれの性格上もう大丈夫」と不安はない。
 手応えは上々だ。「あしたはあしたの風が吹く。でも、行けなくはないと思う」と、独特の言い回しで自信をのぞかせた。

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2009年6月6日のニュース