太田が5年ぶりの優勝/フェンシングW杯

[ 2009年6月6日 10:32 ]

W杯で優勝した太田雄貴

 フェンシング男子フルーレのワールドカップ(W杯)は5日、キューバのハバナで行われ、北京五輪銀メダリストの太田雄貴(森永製菓)が優勝し、世界ランキング1位を守った。日本協会によると、太田のW杯優勝は2004年7月のテヘラン大会以来で5年ぶり。5月のサンクトペテルブルク大会の準優勝、モントリオール大会の3位に続く表彰台となった。

 太田は3回戦で淡路卓(日大)、準々決勝でゲッツ(米国)を下すと、準決勝でギヤール(フランス)に15―11で勝ち、決勝でセドフ(ロシア)に15―5で快勝した。「正直やっと、という思い。自分でもびっくりするぐらい自然体で臨めた。連続表彰台は自信にもなるし、この勢いを世界選手権につなげたい」とコメントした。

太田は世界ランキング1位に立っても攻めの姿勢を失わなかった。W杯の決勝でなかなか勝てず、自ら「シルバーコレクター」と自嘲気味に表現していたが「正直やっと」とかみしめる表彰台の真ん中に立った。
 好調の今季もW杯で2位が2回、日本人初の快挙を遂げた北京五輪も銀メダル。最近は「最後の勝負で勝ちきれない」とこぼしていたが「ランキングを意識せず、目の前の試合、目の前の1点に集中していきたい」との思いが「自分でもびっくりするぐらい自然体」の戦いにつながった。(共同)

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2009年6月6日のニュース