羽生名人がJOC合同合宿で決断力を指南

[ 2009年6月6日 13:12 ]

講義後、スピードスケートの岡崎朋美選手(右)から記念写真を求められる将棋の羽生善治名人

 将棋の羽生善治名人が6日、東京都北区の国立スポーツ科学センターで来年のバンクーバー五輪を目指す選手らに「決断力」をテーマに講義を行い、無類の勝負強さの秘密を明かした。

 フィギュアスケートの中野友加里(プリンスホテル)ら約150人が参加。羽生名人は勝負師の決断について、将棋の対局を例に挙げ「一つの局面で80通りほどある可能性の中から、まず直感で二つか三つに絞る。その際に『木を見て森を見ず』にならないよう全体を見る大局観も必要だ」と、広い視野を持つ必要性を説いた。
 この講義は日本オリンピック委員会(JOC)がスキーやスケートなど競技の垣根を越えて、選手やコーチの結束を強めるために実施した合同合宿で行われた。

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2009年6月6日のニュース