美香36位発進!シードも狙える!

[ 2009年6月6日 06:00 ]

 USLPGAツアーのステートファーム・クラシック第1日は4日、イリノイ州スプリングフィールド パンサークリークCC(6746ヤード、パー72)で行い、2週前に優勝争いに絡んだ宮里美香(19=フリー)が5バーディー、3ボギーの2アンダーで回り、混戦の中で36位につけた。宮里藍(23=サントリー)は1オーバーの90位、大山志保(32=オンワード樫山)は2オーバーの108位で、上田桃子(22=ソニー)は4オーバーで自己ワーストの134位と大きく出遅れ。李知映(23=韓国)と朴セリ(31=同)が6アンダーで首位に並んだ。(スプリングフィールド・宮下幸恵通信員)

 首位と3打差までに35人がひしめく混戦の中、宮里美が2アンダーと上々のスタートを切った。前半は3連続バーディーも奪ったが、「後半にスコアを伸ばせなかったのが残念」。悔しさの方が口をついたのが、負けず嫌いの宮里美らしかった。

 2週前のコーニング・クラシックは最終日を首位でスタートも、逆転を許して4位。オフだった前週は練習拠点の米フロリダ州にあるゴルフアカデミーのコーチらと反省会を開き、遅いスタート時間に合わせた試合前の過ごし方をレクチャーされ、レベルアップに欠かせない小技の練習にも重点的に取り組んだ。

 今大会で18位以上なら昨季の賞金シードライン(80位、13万7543ドル)をクリア。シード獲得という最低限の目標をクリアする。「ショットには自信を持って打てているので、あすはアグレッシブにいきたい」。シード獲りの先に、さらなる上位進出も見据える。

 ≪藍「読みすぎた」90位≫宮里藍は9番で3パットのボギーとするなどパットが決まらず、1オーバーの90位。「ラインを読みすぎた。狙った所に打てなかったところも多いので、あすは(決めた所に打つ)決断力です」と話した。ただし、絶不調だった2年前にプロ入り初の棄権の屈辱を味わったコースが「フェアウエーが広く見える」という。「混戦なので1打でも伸ばせば順位が上がる」と虎視たんたんと上位進出を狙う。

 ≪桃子 自己ワースト134位≫上田は乱れるショットを立て直せず、上がり3ホールで3連続ボギー。自己ワーストの134位に沈み、「ショットが右にも左にも出て、コースが狭く感じた。(原因?)今は分からない状況です」と消え入りそうな声で話した。ホールアウト後の練習では悔し涙をこらえ、鼻をすすりながらクラブハウスに戻る場面も。全米女子プロ選手権を翌週に控えているが「このままじゃ来週も戦えない。しっかり調整したい」と話すのが精いっぱいだった。

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2009年6月6日のニュース