遼くんショック…打球がファンの頭直撃

[ 2008年10月3日 06:00 ]

打球が当たった女性ギャラリー(右)に謝罪する石川遼

 男子ゴルフツアーのコカ・コーラ東海クラシック第1日は2日、愛知県西加茂郡の三好カントリー倶楽部西コース(7310ヤード、パー72)で行われ、ホストプロの石川遼(17=パナソニック)が、8番パー3でティーショットをギャラリーの頭に当てるアクシデントに見舞われた。結局、OBとなってダブルボギーを叩き、3オーバーの67位で3週連続予選落ちの危機に立たされた。深堀圭一郎(39=フォーラムエンジニアリング)が7アンダーで単独首位。谷口徹(40=フリー)が4アンダーの3位につけた。

【第1R成績】

 石川の顔からみるみるうちに血の気が引いていった。1オーバーで迎えた打ち下ろしの8番パー3。5Wで打った第1打は「打った瞬間いいショット。でもちょっとピンより右にいったかな」と悪くてもグリーンを外す程度で済むはずだった。だが、グリーン脇にいた大会スタッフからは無線を通じて予想外の事態が伝えられた。
 「ギャラリーの頭に当たり、OB」。高い弾道のボールは、グリーンの右横にいた62歳の女性の頭を直撃。さらに右奥のカート道で跳ね、白くいで囲われた池に落ちた。
 「人の頭に当てたのがショックで…。OBはしようがないけど、取り返しのつかないことになるんじゃないかと…」。動揺は隠せず、このホールはダブルボギー。結局、この日は3オーバーでスタートダッシュに失敗。3週連続予選落ちのピンチに立たされた。
 幸い女性は病院で異常なしと診断され、大事には至らなかった。女性からの「遼くんの打った球をOBにしてしまってすいません」とのメッセージも伝えられた。「あす僕が頑張るだけ。その方を安心させたい」。応援してくれるファンのためにも、2日間でコースを去るわけにはいかない。

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2008年10月3日のニュース