「全体の75―80%が八百長だった」元小結・板井氏が証言

[ 2008年10月3日 11:50 ]

大相撲八百長疑惑記事をめぐる裁判で、傍聴券を求め東京地裁に入る人たち

 週刊現代の八百長疑惑記事をめぐり、日本相撲協会と横綱朝青龍ら力士が名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社や当時の編集長らに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の口頭弁論が3日、東京地裁(中村也寸志裁判長)であり、過去に八百長問題を同誌などで告発した元小結板井圭介氏が「今でも八百長は行われている」と証言した。

 板井氏は「力士だった当時、全体の75―80%が八百長で、自分もしていた」と説明。今回の疑惑記事で指摘された2006年11月の九州場所で朝青龍が勝った取組の一部を、ビデオで見た感想として「(負けた力士は)取組をする格好をしているようにしか見えない。不自然で、あり得ない相撲だ」と述べた。
 午後には、記事で八百長の中心人物とされた原告の朝青龍関も、現役横綱では異例の出廷をして証言する予定。
 この訴訟をめぐっては、大麻所持容疑で逮捕され、協会を解雇された元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士も9月の記者会見で「アンフェアな取組を強いられた」と、講談社側に立ち証言する意向を示している。
 板井氏は1991年に現役を引退。2000年、週刊現代や日本外国特派員協会での会見で「横綱に40万円で白星を買ってもらった」などと力士約20人の名前を挙げ八百長を告発していた。
 訴状によると、週刊現代は07年1月から「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」などの見出しで特集記事を連載。原告らに取材せず大相撲で八百長が行われているといううその記事を掲載した、としている。

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2008年10月3日のニュース