元小結板井氏、朝青龍が出廷へ 大相撲八百長疑惑訴訟

[ 2008年10月3日 08:28 ]

 週刊現代の八百長疑惑記事をめぐり、日本相撲協会と横綱朝青龍ら力士が名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社や当時の編集長らに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の口頭弁論が3日、東京地裁(中村也寸志裁判長)で開かれる。

 被告の1人で記事を執筆したノンフィクションライター武田頼政氏と、過去に八百長問題を同誌などで告発した元小結板井圭介氏が出廷。午後には、記事で八百長の中心人物とされた原告の朝青龍関も現役横綱では異例の出廷をして証言。
 大麻所持容疑で逮捕され、協会を解雇された元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士も九月の記者会見で「アンフェアな取組を強いられた」と、講談社側に立ち証言する意向を示している。
 板井氏は1991年に現役を引退。2000年、週刊現代や日本外国特派員協会での会見で「(当時の横綱)曙に40万円で白星を買ってもらった」などと力士約20人の名前を挙げ八百長を告発していた。
 訴状によると、週刊現代は07年1月から「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」などの見出しで特集記事を連載。原告らに取材せず大相撲で八百長が行われているといううその記事を掲載した、としている。

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2008年10月3日のニュース