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長友 ブーイングの嵐に「受け止めないといけない」

[ 2014年6月21日 06:36 ]

<日本・ギリシャ>前半、ゴール前へボールを上げる長友

W杯1次リーグC組 日本0―0ギリシャ

(6月19日 ナタル)
 まるでホームの雰囲気だった日本への大声援は試合後、ブーイングの嵐に変わった。10人のギリシャを崩せなかった。長友は「日の丸を背負ってるんで。結果が出なければブーイングもされる。受け止めないと」。長身選手が多く中央の守備が堅いギリシャ。徹底してサイドから攻めるよう指示を受けた。だがことごとくはね返された。

 「自爆です」。長友は自虐的に言った。クロスがたった1本に終わったコートジボワール戦とは異なり再三、左サイドを駆け上がり、11本もクロスを浴びせた。だが精度に欠け、前線とタイミングが合わない。「もったいない。クロスに(攻撃陣が)どういう形で入るべきか。もう一度、突き詰めたい」。そう話すのが精いっぱいだ。

 右サイドの内田は後半23分、大久保に決定的なクロスを送ったが、得点には至らなかった。数的優位に立って以降は従来より、ポジションも高く、攻撃に比重を置いたが「相手が10人になって、俺は嫌でしたね。向こうはやることがはっきりして、しかもそれが(守備の強い)ギリシャで…」

 試合後に勝者のように喜ぶギリシャとは対照的に徒労感が募った。「点は入るときは入るものだけど、何年も言われてるでしょ。ゴール前しかない」。W杯の舞台で長年の課題とされてきた「決定力不足」が再び浮き彫りとなった。

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