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【オシム分析3】コートジ戦よりはまし…次戦は長所生かす攻め貫け

[ 2014年6月21日 09:32 ]

<日本・ギリシャ>好守を見せる川島

 数的優位に立ちながらゴールすら奪えずに終わったザックジャパン。獲得した勝ち点は1にとどまり、決勝トーナメント進出は非常に難しくなった。単調なサイド攻撃、またもや繰り返された慣れないパワープレー。元日本代表監督の「知将」イビチャ・オシム氏(73)がギリシャ戦の戦いぶりを検証した。

 【コロンビア戦でやるべきこと】

 良かった面を探すとすれば、初戦のコートジボワール戦よりは内容がましだったこと。それに心配していたGKに大きなミスが出なかったことだろうか。何度かギリシャの鋭いカウンターと、CKからピンチを招いたが、そこで失点しなかった。負ける危険もあったので、辛うじて負けなかったことも、ポジティブな面と考えていいかもしれない。

 2連敗して早々と敗退が確定したスペインなどに比べれば、第3戦まで決勝トーナメント進出の可能性という「楽しみ」を取っておけるのは悪くはない。しかし「可能性」といっても数学的確率の問題でゼロではないという意味で、かなり厳しくなったのは計算してみなくても分かる。

 これで第3戦のコロンビア戦に勝たねばならなくなったが、それは日本自身の責任だ。失うものはないのだから、次こそ本当に「日本らしいサッカー」を見せてもらいたい。

 次のコロンビア戦は、チャレンジャーとして伸び伸びとプレーしてほしい。日本の長所を生かしたスタイルでぶつかれば、勝ち点を挙げるチャンスが生まれるかもしれない。相手が格上だからと、守備的な戦術で行くべきでない。日本らしい、アグレッシブで組織的、スピーディーな戦いで優勝候補の一角に挑んでもらいたい。

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