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“イトゥの夜”で団結!23人の侍、出陣へ魂の決意表明

[ 2014年6月14日 08:20 ]

青空の下、ボール回しで汗を流す日本代表イレブン

日本代表ブラジル合宿

(ブラジル・イトゥ)
 “イトゥの夜”に、選手たちの絆は強くなった。12日の夕食後、日本代表メンバーにサポートメンバー2人を加えた総勢25人が宿舎内の一室に集まった。監督、スタッフは誰もいない。米合宿中の5月30日以来、ブラジル入り後では初めてとなる選手ミーティングが決戦の地へと乗り込む前に開かれた。

 戦術的な話し合いではない。最初から最後まで続いたのは、25選手一人一人のW杯への決意表明だった。「この23人で戦うのはこのW杯が最後かもしれない。悔いの残らないように戦って、できるだけ上に進もう」。主将の長谷部をはじめ、全員が思いを一つにした。

 ここまで本田、長友といった主力陣は「W杯優勝」を公言してチームを引っ張ってきた。だが、この日の夜にチームを熱くさせたのは、出場機会に恵まれない面々の言葉だった。視線が集まる中、清武は静かに、そして強く語り始めた。

 「みんながスタメンで出たいと思っているけど、限られた11人しか出られない。試合に出られない人がいるけど(自分は)勝つためには何でもする」。続いたのは最終ラインのバックアッパーである伊野波で「4年間、積み上げてきたものを悔いなく出そう」と呼びかけた。米合宿中のコスタリカ戦とザンビア戦。ケガを抱えていた長谷部、酒井高を除けば、フィールドプレーヤーで出番が訪れなかったのは2人だけだった。

 プロとしての悔しさは当然ある。だが、それを表に出さずに貢献しようとする姿勢はチームメートの胸に響いた。定位置を築く岡崎は「このチームは誰もがヒーローになりたいと思っているけど、誰かが犠牲になるかもしれない。でも、それが犠牲になるとは思っていない。4年前以上にまとまっていると思う」と結束を確信した。心を一つにした23人の侍。いよいよコートジボワール戦に出陣する。

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2014年6月14日のニュース