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コードジ突破口見つけた!大久保「最終ラインは穴だらけ」

[ 2014年6月14日 05:30 ]

練習の合間に笑顔を見せる大久保

 初戦の突破口を見つけた。W杯1次リーグ、コートジボワール戦を14日(日本時間15日)に控えた日本代表は12日(同13日)、ベースキャンプ地のイトゥ市内で練習を行った。ミーティングではコートジボワールの失点場面を集めた映像をチェック。FW大久保嘉人(32=川崎F)は最終ラインに穴が多いことを強調し、W杯初ゴールに自信を見せた。チームは13日に決戦の地レシフェに向け移動した。

【日本代表メンバー W杯日程 コートジボワール代表】

 付け入る隙は多い。決戦を2日後に控えた練習を終え大久保がコートジボワール守備陣が“穴だらけ”だと見切った。ミーティングで相手の失点場面を集めた約10分間の映像をチェック。冒頭15分を除き非公開で行われた練習で攻略イメージを膨らませ、「最終ラインはデカいけど凡ミスが多い。ボールウオッチャーになるし、クリアミスで失点を重ねている。やられている場面はザンビアとあまり変わらない」と自信を見せた。

 コートジボワールDF陣はドログバ、ヤヤ・トゥーレ、ジルビーニョら世界レベルの攻撃陣に比べてタレント不足。アフリカ特有の身体能力はあるが、細かいポジション修正などを怠る傾向が強い。象徴的な場面(イラスト)がある。5月30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦ではクロスに対してボールだけを見て相手マークを外して失点。また、昨年8月のメキシコ戦では最終ラインがそろわずに簡単に裏を突かれてゴールを割られた。そのほかにもDFとGKで呼吸が合わずにお見合いするなど過去にはお粗末なミスもあった。

 分析ビデオを通して大久保が受けた印象は6日の親善試合で対戦して4得点したザンビアと同じ。終了間際に1本の縦パスで裏に抜け出して決めた決勝弾の再現を狙う。

 国際Aマッチ6得点中3得点がアフリカ勢。1メートル70の大久保にとって屈強DFも、Jリーグで対戦する日本人DFも自分より大柄なのは同じ。「誰とやっても自分よりデカいからあまり変わらない。肩と肩で当たれば吹っ飛ばされるけど、普通に肩が相手の腰付近に当たるので逆にバランスを崩せる」と力を込めた。

 初戦を目前に控え“ニンジン”も用意された。W杯得点王になれば川崎Fサポーター有志から犬がプレゼントされることになった。昨季、Jリーグ得点王になった際にもスマッシュプードルを贈られた。「クロエ」と命名し、3人の息子(碧人=あいと、緑二=りょくじ、橙利=とうり)と同様に名前に色を入れてかわいがっている。もともともう1匹飼うことを検討していただけに最高の発奮材料となりそうだ。

 この日は居残りで3本だけシュートを打った。「何十年もやっているから3本でOK、調子は分かる。それよりも今は体を軽くすることが大事。初戦に100%の状態にしたいね」。いよいよ幕を開ける自身2度目のW杯。アフリカの雄の穴を突き、サプライズ男の名を世界に発信する。

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