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ボルフス平井獲り!格安移籍金で一気の成立も

[ 2010年12月3日 06:00 ]

ボルフスブルグが獲得を狙うG大阪FW平井

 ブンデスリーガのボルフスブルクがG大阪FW平井将生(22)の獲得に動いていることが2日、明らかになった。平井は今季リーグ戦で14得点を記録したその非凡な決定力を、日本代表MF長谷部誠(26)が所属するドイツの強豪に評価された。平井も海外移籍を希望しており、今後の動向が注目される。

 22歳の新鋭ストライカーにボルフスブルクが白羽の矢を立てた。ドイツのサッカー事情に詳しい関係者は「ボルフスブルクが平井を狙っている」と話し、日本人選手の獲得候補の“本命”としてリストアップしていることを明らかにした。
 今季からドルトムントに移籍した香川がリーグ戦7得点と大活躍していることで、ドイツでは日本人選手の評価が急上昇。11月にはレバークーゼン、シュツットガルトのスカウトが来日し、Jリーグの試合を視察していた。ボルフスブルクも日本人選手の獲得を目指して、11月末にスカウトを派遣。Jリーグの数試合を視察しただけでなく、平井のG大阪との契約内容などの情報収集を行ったもようだ。
 平井は今季、29試合に出場して14ゴールを挙げるなど大ブレーク。得点ランキングでは4位につけており、日本人に限れば16得点でトップの前田(磐田)に次ぐ2位につけている。後半戦は先発に定着していないため、10月24日の京都戦以来6試合ゴールから遠ざかっているが、若手のストライカーでは群を抜いた実績を残している。
 ボルフスブルクが興味を示していることに関して平井は「今はG大阪でのプレーに集中するだけ」と話した。だが、その一方で「海外でやってみたい気持ちは前からある。2部でもいいという気持ちもある」と強い海外志向があることも明かした。G大阪とは3年の契約を残しているものの、今季年俸は600万円(推定)のため移籍金は2000万円程度で済むだけに、今後、正式なオファーが届けば一気に移籍が成立する可能性もある。平井周辺がにわかに騒がしくなってきた。

 ◆平井 将生(ひらい・しょうき)1987年(昭62)12月4日、徳島県生まれの22歳。06年にG大阪ユースからトップ昇格。プロ5年目の今季に入って定位置をつかみ、第33節終了時点で29試合出場14得点。プロ通算38試合出場14得点。1メートル79、67キロ。利き足は右。

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2010年12月3日のニュース