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落胆の誘致関係者ら「何度でも挑めばいい」

[ 2010年12月3日 01:07 ]

 サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)の開催を逃したニッポン。誘致活動を続けてきた自治体関係者やサポーターらは3日、「現実は受け止めないと」「何度でも挑めばいい」と残念がった。

 日韓が共催した02年大会で、決勝戦があった日産スタジアム(横浜市)周辺を案内するボランティア団体を立ち上げた市内の主婦野崎美智江さん(51)は「前回から期間が短いので仕方がない。ボランティア参加したかったけど、次に日本で開かれる時にはもう、年齢的に厳しいかな」と落胆した様子。
 札幌・ススキノの飲食店経営者らでつくる「すすきの観光協会」の篠田政一会長(63)は「日本の最終招致演説は、他の国に比べると押しが弱かったかな」と振り返りながら「みんなで盛り上がれるイベントは貴重。また招致に取り組んでほしい」とエールを送った。
 JR大阪駅北側に建設構想がある新スタジアムで決勝戦開催を目指していた大阪市の平松邦夫市長は日本代表のユニホーム姿で待機。落選が決まると腕を組んだまま「うわっ」と声を上げて天を仰いだ。神戸市の矢田立郎市長は「日本独自の先端技術を駆使した取り組みが評価されなかったことは残念」とコメント。
 16年の五輪誘致にも失敗した東京都。都庁幹部は「招致にはさまざまな国の思惑が動く、決してきれいな世界ではない」と分析。別の幹部は20年の五輪誘致を目指し「失敗の教訓を生かし、次のチャンスをつかみたい」と語った。

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2010年12月3日のニュース