最速カーニー「ベスト」米国勢金メダル１号

女子モーグルのフラワーセレモニーで笑顔を見せる（左から）２位のジェニファー・ハイル、優勝したハナ・カーニー、３位のシャノン・バーク

　【モーグル女子決勝】予選をトップで通過したカーニーが、決勝でも最速の２７秒８６をマーク。「人生でのベストに近い滑り」でエアとターンでも最高点を叩き出し、今大会の米国勢金メダル１号に輝いた。

　０５年世界選手権で優勝しながらトリノ五輪ではまさかの予選落ち。大舞台に弱いと言われたが、メンタル強化に取り組んで「自分のことに集中し、自分のために滑ろう」と考えられるようになったという。大本命ハイルを破っての栄冠に、「彼女（ハイル）には気の毒だと思うけど、私だって同じぐらい金メダルが欲しかった」と何度もガッツポーズを繰り返した。

　◆ハナ・カーニー（米国＝フリースタイルスキー女子モーグル）２度目の五輪出場。０６年トリノは予選で落選し、２２位だった。２歳からスキーを始め、Ｗ杯は１７歳で初優勝し通算８勝。昨季は種目別優勝した。世界選手権では０５年にモーグルを制し、昨年はデュアルモーグル３位。１メートル６８、６８キロ。２３歳。