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7位の小林「少しの間、1番を走れて興奮した」

[ 2010年2月15日 09:31 ]

個人ノーマルヒル後半距離を滑り終えた7位の小林範仁

 【ノルディック複合】小林範仁が得意の距離でバンクーバーを沸かせた。首位と58秒差の12位で後半の距離をスタート。軽快に差を詰め、先頭集団に取りつき、し烈なメダル争いに加わった。

 8・5キロ付近で小林は勝負に出た。「(早めに)いかなければよかったが、ハートが“いけ、いけ”と」。坂の下りを利用して一気に先頭へ。92年アルベール五輪の“キングオブスキー”荻原健司氏以来となる複合個人の金メダルへ向けてのロングスパートを仕掛けた。

 だが、残り800メートル付近で、他の選手も次々と仕掛け後退。最後は7位でのフィニッシュとなった。「メダルは取れなかったが、少しの間、1番を走れて興奮した。トップに立ってテレビにも映ったし。気持ちいい」。惜しくもメダルを逃した小林はゴール後、端正なマスクをほころばせた。

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2010年2月15日のニュース