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元暴走族総長・山本ロンドンまでぶっ込むゼ!!

[ 2008年8月20日 06:00 ]

トライアスロン男子 バイクの序盤、集団の先頭を走る山本良介(右端)

 【北京五輪 トライアスロン】男子トライアスロンが行われ、元暴走族のリーダーという異色の経歴を持つ五輪初出場の山本良介(29=トヨタ車体)が1時間52分11秒98で30位。前回アテネ五輪で13位に入った田山寛豪(26=チームブレーブ)は1時間56分13秒68で48位に終わり、前日の女子に続く入賞はならなかった。

 力は出し切った。順位は30位に終わったが、山本の表情は晴れやかだった。「世界との差を痛感した。ゴールした瞬間、もっと強くなりたいと思った」。スイムを終えて40位。バイクでは他の選手を誘い出す作戦に出て、2ラップ目には一時は全体トップに。しかしその後は徐々に順位を下げ、最後のランも思うように伸びなかった。
 元暴走族のリーダー。高校時代は荒れた日々を過ごしたが、女手一つで育ててくれた母・節子さん(57)のためにもと水泳は続け、11年前に暴走族を抜けた。00年シドニー五輪では沿道からトライアスロンを見た。アテネは補欠。そしてたどり着いた夢の舞台に「8年前の自分にきょうの自分を見せてあげたい。やっぱり五輪は最高です!」と声を大にした。
 「これからどれだけ(自分が)強くなれるか楽しみ。メダル?届きます」。夢の実現へ元暴走族は“全開バリバリ”で12年ロンドンを目指す。

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2008年8月20日のニュース