365日 あの頃ヒット曲ランキング 8月

【1999年8月】Sunny Day Sunday/夏といえば野球 センチバの快打!

[ 2011年8月25日 06:00 ]

 ★99年8月ランキング★
1 Boy&Girls/浜崎あゆみ
2 なぜ…/Hysteric 
3 monochrome(4曲A面)/浜崎あゆみ
4 BE TOGETHER/鈴木あみ
5 Sunny Day Sunday/センチメンタル・バス
6 energy flow(「ウラBTTB」)/坂本龍一
7 Days、My Diamond/ポケットビスケッツ
8 as A person/華原朋美
9 Place~/SOPHIA
10 GET WILD DECADE RUN/TM NETWORK
注目been so long/m―flo
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【Sunny Day Sunday/センチメンタル・バス】

 野球好きの男子諸君にはたまらないイントロである。バットにボールが当たる音、塁間を走るスパイクの響きに続いて聞こえる豪快なスライディング、そして沸き立つ応援席…。往年の名作スポ根アニメ「巨人の星」の主題歌「行け行け飛雄馬」がオープニングで流れる前のあの効果音が実にうまく使われている。

 何の歌かと思いきや、「39度のとろけそうな日…」とやや幼さの残る甘えたような女性ボーカルの歌声が突然耳に入る。

 猛暑だった99年夏。高校野球シーズン到来とともにランキング上位に食い込んだのは、男女2人組の「センチメンタル・バス」の4枚目のシングル「Sunny Day Sunday」。オリコンランキング最高4位のスマッシュヒットとなった。

 猛暑を通り越して酷暑の日曜日に草野球に興じる彼氏に付き合う彼女。試合なんかどうでもよく、ただ彼の一挙手一投足を見つめている。純なカワイイ女の子を思わず想像してしまうが、これがアップテンポのメロディーに乗って流れ、ボーカルのNATSUkの頭が“爆発”してギターをギンギンに弾いているPVを見ると、妙にハイな気分になる。

 「夏に野球の話はみんな盛り上がる、という実例にヒントを得て」作ったというキーボードのアキノリ。女性には分からない人も多いかもしれないが、夏は野球なのである。高校野球しかり、プロ野球も優勝争い真っ只中、そういえば都市対抗野球もやっている(2011年は震災の影響で秋に)。

 加えて、この曲、ポカリスエットのCMソングに。当時人気だった後藤理沙が青く澄んだ海に絶壁から飛び込むというシーンも話題となったが、オンエア後「この曲は誰が歌っているの?」という問い合わせが、大塚製薬に殺到した。

 2人ともセンチメンタルという言葉の雰囲気と響きが好きで、好きな乗り物がバスだったことから命名した「センチバ」だが、2000年12月31日に解散。夏になると聞きたくなる1曲である。

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