中尾彬さん死去 墓石に刻まれた“らしい”言葉 古舘伊知郎「あっさりした死生観を持った方」

[ 2024年5月22日 15:28 ]

古舘伊知郎
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(69)が22日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、心不全のため16日に死去した俳優の中尾彬(なかお・あきら)さん(享年81)の死生観について語った。

 中尾さんは古舘も在籍する古舘プロジェクト所属。中尾さんはよく、色紙にしたためていた言葉があったという。それは「遊びをせんとや生まれけむ」という古語。「遊びをしようとしてこの世に生まれてきた」という意味で、古舘は「遊びというのはいろんな解釈が成り立ちますよ。“人生は基本的に無目的で、生まれて来たら遊ぶんだ。仕事も遊びなんだ。真剣に遊ぶんだ”と僕はとらえている。それは中尾さんからいろいろ教わる中で、強烈に覚えてますね」と、しみじみ振り返った。

 中尾さんと終活関連のイベントで共演歴があった国際弁護士の清原博氏は、中尾さんと妻で女優の池波志乃が、思い出の写真なども積極的に捨てていたことに驚いたことを明かした。

 すると、古舘は「終活で作られた墓石には“無”って刻まれていて。今生で未練を残さない。生き切って終わりという、ものすごくあっさりした死生観を持った方だった」と、中尾さんの人生観について語った。

 中尾さんは、高校卒業後の1961年に武蔵野美術大学油絵学科に入学。翌62年に日活ニューフェースの第5期に合格し、映画デビューを果たすが、画家の道を捨てきれずに大学を中退してフランスに留学したこともあった。帰国後の63年に劇団民藝に研究生として入団し、翌65年に中平康監督の「月曜日のユカ」で主演の加賀まりこのボーイフレンドを好演して注目を集めた。70年に日活と民藝を離れてフリーに転身。75年に「本陣殺人事件」で金田一耕助役で主役を張ったほか、東映「極道の妻たち」シリーズ、東宝「ゴジラ」シリーズ、伊丹十三監督の「ミンボーの女」、さらには「アウトレイジ ビヨンド」や「龍三と七人の子分たち」など北野武監督の作品に重用され、コワモテから気の良い親分まで変幻自在に演じ分けて貫録を示した。ドラマではテレビ朝日「暴れん坊将軍」の初代徳川宗春役やNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」などで存在感を示した。

 おしゃれとしても知られ、マフラーやスカーフを首元からぐるぐる巻きにする“ねじねじ”がトレードマークだった。

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