「どうする家康」旗印“厭離穢土欣求浄土”榊原康政が教えた!杉野遥亮「意外」一連の撮影「足つるかと」

[ 2023年1月15日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第2話。松平元康たちを見送る榊原康政(杉野遥亮・右)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は15日、第2話が放送され、徳川家臣団のクールな貴公子・榊原康政役を演じる俳優の杉野遥亮(27)が初登場した。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河“初出演”にして初主演となる。

 第2話は「兎と狼」。今川義元(野村萬斎)がまさかの討ち死。織田軍に包囲され、松平元康(松本)は絶体絶命。しかし、織田信長(岡田准一)は突然、退却を始めた。元康は大高城を捨て、瀬名(有村架純)が待つ駿河・駿府に帰ろうとするが、家臣団は故郷・三河に戻りたいと猛反対。元康は渋々三河へ向かうが、敵の罠にハマり、重臣・鳥居忠吉(イッセー尾形)が大ケガを負うなど、松平軍は大混乱に陥る。何とか三河・岡崎の大樹寺に逃げ込むが…という展開。

 この大樹寺にいたのが、大河ドラマ初出演の杉野演じる文武に優れた若き武将、“小平太”こと榊原康政。名門・榊原家の生まれだが、次男のため自由気ままに好きに生きていたところ、家康に才能を見いだされる。ちょっとひねくれたマイペースな性格。徳川四天王、徳川十六神将、徳川三傑に数えられる。

 大樹寺は、登譽上人(とうよしょうにん、里見浩太朗)が住職を務める松平家の菩提寺。康政は、自害を決意した元康と介錯を買って出た本多忠勝(山田裕貴)のやり取りをのぞき見。自害を踏みとどまった元康に対し「ただ、あの、恐れながら間違いにございます。『厭離穢土(おんりえど)欣求浄土(ごんぐじょうど)』。あの世に行けという意味ではございませぬ。汚れたこの世をこそ浄土にすることを目指せ。かような意味と登譽上人様に教えてもらいました。ま、様々な解釈があるのでしょうが、武士ならば、ましてやご領主たる身であらせられるならば、かように解釈なさるのがよろしいかと。真、地獄のような現世でございますからなあ」――。

 覚醒した元康は大樹寺の門を開き、騙し討ちに遭った松平昌久(東京03・角田晃広)に咆哮。威厳を示し、岡崎へ悠然と行軍した。康政はその姿を憧れのような眼差しで見送った。

 「厭離穢土欣求浄土」は家康の旗印に使われた言葉。杉野は「史実と異なるので、意外でした!史実では、上人様(登譽上人)が『厭離穢土欣求浄土』という言葉を家康に教えたと言われていますが、今回は小平太にそういう役割を与えていただいて。やっている時はあまり深く考えていなかったのですが、後々になって、これは大きなことだったと思いました。後に、家康が旗印に掲げる言葉ですから。もちろん古沢さんの創作ですけれど、意外と、そういう大事なところを持っていく人だと思っています(笑)」と述懐。

 一連のシーンは「緊張しました。もともと、このシーンを一連で撮るとは思っていなかったんです。だから、現場に来て『まさかの一連!?』って思いながら、障子の裏でずっと殿と平八郎の会話を聞いていました。途中で足、つるかと思いました(笑)。ただ、一連で撮ったからこそ、あの緊迫した場面に飛び込んでいく小平太のリアルな気持ちを感じられたかもしれません。でも、あの状況で突っ込んでいけるのが小平太というか、家臣団の中で一番飄々としているのが小平太かなと。僕自身は『いいな、小平太』って思っています」と秘話を明かした。

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