岡田晴恵教授 新型コロナ分類めぐる議論に私見「議論は凪の時に」「今は議論より目の前の医療確保を」

[ 2022年7月29日 17:41 ]

東京駅前
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 白鴎大学の岡田晴恵教授(感染症学)が29日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスの感染症法の分類について、現状を踏まえた私見を語った。

 政府は新型コロナの感染症法の分類見直しについて、現時点では行わない方針を示している。現状の2類相当では、治療費等は公費負担になるが、患者の全件把握が義務づけられており、保健所や医療機関の業務ひっ迫が問題視されている。オミクロン株の感染者の99%は軽症か無症状というデータもあり、実情とかみ合わない法体制を指摘する声もある。

 28日に奈良市で開かれた全国知事会では、知事たちの間から2類相当からの引き下げを求める声が上がった。感染症法をめぐる議論について、岡田氏は「2類、5類の議論は、本当は凪の時にやるべきなんですね」と断言した。

 その上で、「5類にしてしまいますと、大規模施設が使えなくなります、法的に」と、引き下げによるデメリットを指摘。「やはり今は議論をするより、目の前の医療を確保する(ことが最優先)ということだと思いますね」と訴えた。

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